今にも朽ちそうな門でしたが、その都度補修をし、丁寧に磨き、屋根の苔を綺麗に掃除することで、草庵の趣がでてきました。
雨に洗われた庭の空気は、静かに澄んでいます。梢の雫 は、細かな光を輝かせ庭のコントラストを際立たせます。
山居の趣を表現することを心掛けるとともに、現代らしく花の咲く露地といたしました。深い緑に囲まれた露地の分岐は、自分の歩む道を確かめながら進むうちにこの世界観に没入してゆくのです。